2021年5月17日 秩父鉄道沿線
熊谷駅が始発 そして 終着駅は三峰口駅となる
休日、土、日曜日には「SLパレオエクスプレス」の運行があり 蒸気機関車058363号機を牽引している のだという
ここで一言
2000万年前に秩父に生息していた 海獣 パレオ パラトキシアの「パレオ」とエクスプレスとで SL パレオエクスプレス誕生ということである。
毎日時刻表通り運行している電車の乗降客は 車社会の中で激小していて 寂しい限りではある
終着駅三つ手前に 武州中川駅がある 私はこの中川駅の御世話になっている 「秩父へ行って来るネ・・・」という段取りになるのである 私にとっては大事な駅です
時には身支度をして居て電車に乗り遅れまいと ギリギリになってから急ぎ足で行ったら 急ぎ過ぎて 5分も前に駅に着いてしまったりする事がある。ヤレヤレと思っていると車両がゆったりと駅舎に近ずいて来る アーア疲れた
分刻みの忙しさに追はれる 都会の人にとったら どの様に見えるのかな? などと思ったりもする
四季を通して、楽しいことと いうと 車窓から観えて来る季節の変化がある
春先き 暖かくなったとは言え まだ少し寒さの残る頃は 桜の花は まだ小さく かたそうな蕾だ つぼみがだんだん ふくらんで ピンク色が柔らかく観えて来る
この三分咲き程の花を 暖かさが押し開けて 四分咲き 五分咲きと ずんずん開花が進んで行く 立派な桜いろだ 間もなく 満開となって人を誘う花の季節となる 花ってすごい力を持っているんだね
武州中川駅も この頃になると乗降客でいっぱいになる 長い年月を経て いまだに咲き続けて いる 有名な「清雲寺のしだれ桜」がある。駅が人々々で いっぱいだ
冬の間大事に育てて来た庭木や、早咲きの水仙、など家家の庭を飾って咲いている様子も車窓からよくみえる やっぱりローカル線らしい
線路から少し離れて斜面になっている所など 枯葉が堆積して肥料となっているのだろうか 一面に咲く かたくりの花の見事なこと。咲くまでに3年かかると言われるが 群れをなして咲いている節分草 美しい!! 自然に順応してよく三年も待ったものである。又 山吹の黄色の鮮やかなこと どこに咲いていようと すぐ目に止まる
当に ローカル線だ 自然の豊かさに飽きる事が無い
5月というと男の子の節句を祝う 鯉幟が 風になびいていたものだが最近は全んど観られなくなった
最近若いご夫婦と2人の子供さんの家族が近くに越して来た 元気な声が時々聞えて 何か私まで明るい気持ちになって来る 気がつけば風の吹く日など吹き流しの上につけた矢車がカラ、カラ音を立てている 思わず見上げてしまう
いい音だ カラ カラ カラ カラ
私の家も この沿線に住んで大分 月日が流れた
今年も見事な つるバラ が咲いた 咲いたというか 咲かせた
手をかけて大事に育てたのは娘である 勤めの傍ら 消毒、追肥、除草、などなど 一人で面倒見るのだから大変だ それも何年もの間だ
コロナで逢う事も少なくなっている友人から「今年もきれいに咲かせたね」「毎年咲かすの大変でしょ」と声をかけてくれる人も居る 車窓から観たというのだ
娘にきかせてやりたいものである
そういえば 今年は花数も多いし 色もきれいだ
大きな木となって 枝を渡り全面に花を咲かせた「つるばらの花」
定位置で 6、7年は経とうか
バラの向う側を秩父線が走る
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